2013年01月23日

ブログ移転のお知らせ(後追い)

すごく今更ですが、今年からブログをFC2に移転したことをお知らせします。

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2012年12月05日

読書記録(11月)

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3405ページ
ナイス数:46ナイス

さようなら コロンバス (集英社文庫 ロ 1-1)さようなら コロンバス (集英社文庫 ロ 1-1)感想
フィリップ・ロスの処女小説。よくある休暇中の短いアバンチュール。恋のはじまりは大きな熱を伴うが、それが徐々に冷えて、無感動という泥にずぶずぶと沈み込んでいく様はなんとも物悲しい。ラストで、互いに「愛していた」という言葉とともに物別れになるシーンには、青春にともなう厄介な何やかやが凝縮されているように思う。
読了日:11月29日 著者:フィリップ・ロス
つぎの岩につづく (ハヤカワ文庫SF)つぎの岩につづく (ハヤカワ文庫SF)感想
あとがきで伊藤典夫氏が書いている通り、これは単にSF小説というよりは、「ほら話」の類であり、もはや「ラファティ」という読み物だ。宇宙冒険譚やなんちゃってサイバーパンク、民俗伝承もどきなど、物語は自由に跳び回る。時に眩暈を催すような饒舌さと、読者のもっている「物語かくあるべき」みたいな概念を絶妙に脱文脈していて、それはもう、楽しい読書だった。
読了日:11月26日 著者:R.A. ラファティ
劇団パピヨンの顛末劇団パピヨンの顛末
読了日:11月25日 著者:わたり さえこ
劇団パピヨンの軌跡劇団パピヨンの軌跡
読了日:11月25日 著者:わたり さえこ
ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)感想
かわいい女の子の無駄づかい具合がたまらない。シュール&ポップ。この人の作品を読んでいると、誰かが言っていた「本当の悲劇は喜劇の文脈の中でのみ語られる」って言葉を思い出す。
読了日:11月24日 著者:道満 晴明
じょしらく(4) (ワイドKC)じょしらく(4) (ワイドKC)感想
表紙の苦来ちゃんどうしたの・・・? 話としては元々面白かったけれど、漫画としてもクオリティ上がってきたかな。ただ、魔梨威さんの爽快な全裸で終わるのはなかなかどうして、いかがなものかと・・・。
読了日:11月24日 著者:ヤス
変身のニュース (モーニング KC)変身のニュース (モーニング KC)感想
読みやすくて分かりやすい西島大介というか・・・。ナンセンスに見せかけて、意外としっかりした構成と行間と心情描写のある、実にまっとうな物語。どうしようもない袋小路というのは、泣くこともままならないほど、つらいものです。
読了日:11月23日 著者:宮崎 夏次系
世界最後の日々世界最後の日々感想
エロとグロと暴力とがとてもあけすけに描かれているのに、なにか(たとえば作者のエゴ)を押し付けられている感じがしないのは不思議な感じ。それにしても女の子たちのかわいさ・可憐さに比べて、男子たちの下衆具合が半端じゃない。男に生まれたことが哀しくなります・・・。
読了日:11月23日 著者:山本 直樹
カチアートを追跡して (新潮文庫)カチアートを追跡して (新潮文庫)感想
突然離隊してしまったカチアートを追って、パリへと向かう部隊の物語と、端々に挿入される過去の回想。リアルの境界を越えて起きる出来事と、どこまでもクールで痛みを伴う現実。現在と過去を何度も往復しているうちに、そこにあったはずの時制的区別は次第に消滅し、今ここにある戦争という現象の様々な側面を万華鏡的に見せられているような(かといって安易にマジックリアリズムとも言い切れない)、そういう摩訶不思議な気分になる。クライマックスのバーリンとサーキンの舞台的な独り語りの場面は鳥肌が立った。
読了日:11月19日 著者:ティム・オブライエン
宝石の歴史 (「知の再発見」双書)宝石の歴史 (「知の再発見」双書)感想
仕事の資料として。全般的におもしろく、神話時代の伝承から、比較的最近のダイヤモンドラッシュまで幅広く網羅。図版も多く、非常に優秀な本です。タヴェルニエという、なかなか興味深い人物についてもページを多く割いていて、仕事用ということを抜きにしてもとても有意義な読書だった。このご時世、インターネットから零れ落ちている情報というのも実は相当量あって、やっぱり本っていうインターフェースは優秀だなあ、と思いを新たにするなど。
読了日:11月14日 著者:パトリック・ヴォワイヨ
祭の夜 (岩波文庫)祭の夜 (岩波文庫)感想
作者はものすごく孤独な人なんだろうな、という気配が切実に伝わってくる。作中の主人公たちは、健全な社会生活を営みつつも、どこかで孤独になることを望んでおり、なにかの拍子にふっと自身を致命的にドロップアウトさせてしまう。それは政治犯として投獄され、その後に恋人の婚約の事実を知った著者自身の拭いようのない不信の表出かもしれないし、そうではないかもしれない。文学的に高い評価を得ながらも、最後にはホテルの一室で服薬自殺という選択肢を選んだ著者の心中たるやいかん。
読了日:11月13日 著者:パヴェーゼ
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2 (MF文庫J)お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2 (MF文庫J)
読了日:11月4日 著者:鈴木 大輔
古代の福岡 (アクロス福岡文化誌)古代の福岡 (アクロス福岡文化誌)
読了日:11月3日 著者:
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)感想
デュレンマットの短編集。数ある作品の中でも、オイディプス神話のパロディ「故障」と「巫女の死」が傑作。「あるいは、そうだったかもしれない」可能性をどんどん広げていくことで、現実=真実という地平がぐらぐらと揺らいでいくような、心地よい眩暈のような感覚を味わう。その眩暈の果てで、「故障」の主人公は自殺し、「巫女の死」では僕らの持っている「かくあるべき」神話が死んだ。たいへんおもしろい。
読了日:11月3日 著者:フリードリヒ・デュレンマット

読書メーター
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2012年10月12日

@DUO Music Exchange

 昨夜、渋谷のDUO Music ExchangeにTommy Guerreroを聴きに行ってきました。

 昼間にTwitterの方でぽつぽつと書き連ねましたが、もう一回整理します。

 えーと、演奏は最高でした。それを前提として、以下気になったことをつらつらと・・・。

 まず、一番衝撃的だったのが、オーディエンスが「撮影禁止」の張り紙を完全に無視して、トミーの写真をパシャパシャ撮りまくっていたこと。挙げ句、ムービー撮っている人もいたりしてさ。もう、こういう世代の人たちにとっては林家ぺー&パー子のネタとか、ギャグとして成立しないんだろうな。あのネタって、空気読まずに写真撮りまくって、その唐突さというか、脱文脈感がおもしろいんでしょう? それが脱文脈にならない時代なんだもの。
 あとは、一人が写真撮ると、周りの人間もうようよと追従してiPhoneを構え始めるという、なんだろう、国民性というか、民度の低さというか、意地汚さというか、たいへん情けない思いでした。トミー・ゲレロが来日してるんですよ、みんな音楽聴こうよ、的な・・・。

 このなんでもかんでもアーカイブ化しようとする最近の傾向はいったい何なんだろう。そもそもライブって絶対に再現不可能な現象であり、体験だから、アーカイブするのは不可能だし、無意味だ、というのが僕の認識です。それをカメラで撮って、後で見た時に、いったいなにがどうなるというのだろう?

 今回のライブに関していえば、やっぱり音源を聴いているだけでは絶対に味わえない、刹那的な高揚感とエクスタシーが“あの場”にはあったと思う。ああ、トミー・ゲレロの音楽ってこういう風になっているのか、バンド編成だとこう聴かせるのか、という凄く新鮮な気持ちにもなったし、「そうそう、このために僕らはライブに来るんだよな」という感覚を久しぶりに味わえた。おそらく、そういうものは写真やムービーには残らないでしょう。

 だからこそ、オーディエンスは必死になって、ライブハウスの空気を吸い込む。だけど、それって揮発性だもんだから、欲しかったものを夢の中で手に入れた時みたいに(あるいは、まっくろくろすけを手で捕まえた時みたいに)、寝て起きると、なんだか曖昧な残滓のようなものを残して消えてしまう(手の中には黒いススだけが残る)。僕らは目を覚まして、手のひらを眺めながら、「それでも、なにかが違う」という異物感を感じる。昨日の体験は再現することはできないし、記憶もどんどん薄れていくけれど、それでも昨日までの自分自身とは変質してしまっていることが分かる。その変化は時に大きく、時に些細なものだけれど、非可逆的なもので、不可避なものだ。

 僕が考えるライブに行くことの意味とか滋養というのは、なんとなくそういうものです。偏狭だろうか。


 閑話休題。

 あと、どうでもいい話としては、ちょっとクラブっぽい雰囲気のライブハウスだったので、割と目に余るいちゃらぶカップルと、明らかに女の子探しに来ただろう的なオスが多く見られた。興味深かったのは、男の子がドリンクを買いに行っている間に、連れの女の子のそばに別のオスが音楽に体を揺らしながら徐々に近づいていって、でも連れの男の子が戻ってきたら、そのオスは退散して・・・という光景。ちょうど今、ユリイカの昆虫特集を読んでいるので、なんだかんだ言ったって、ヒトも生態系の一部に過ぎないんだな、という気持ちを新たにしました。大事だよね、生殖行為。

 上記のユリイカで細馬宏通氏が書いているんだけれど、トンボは捕虫網で捕獲するのはなかなか難しく、一度でも網を振って失敗しようものなら、二度と網の射程圏内には入ってこない。が、メスのトンボのしっぽにひもを結んで、適当にホバリングさせておくと、オスがどんどん寄ってきて、わんさか捕れるらしい・・・。

 なんとなく、そんなことを考えました。
 要は、節度とマナーを守って、楽しいライブにしましょう、ということを伝えたいのです。
posted by スプートニク at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月03日

3月まとめ

いかに感想書くのをサボったのか、よく分かります。


3月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4407ページ
ナイス数:20ナイス

医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)医薬品クライシス―78兆円市場の激震 (新潮新書)
読了日:03月31日 著者:佐藤 健太郎
編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)
読了日:03月28日 著者:柴田 光滋
十蘭万華鏡 (河出文庫)十蘭万華鏡 (河出文庫)
読了日:03月28日 著者:久生 十蘭
数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書)
読了日:03月27日 著者:読売新聞医療情報部
犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
読了日:03月24日 著者:米澤 穂信
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
読了日:03月22日 著者:米澤 穂信
ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:03月20日 著者:スティーグ・ラーソン
はじめての編集 [単行本]はじめての編集 [単行本]
読了日:03月18日 著者:菅付雅信
黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)
読了日:03月18日 著者:エルンスト・テオドール・アマデウス ホフマン
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)
読了日:03月14日 著者:セバスチャン・ジャプリゾ
ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:03月13日 著者:スティーグ・ラーソン
パラダイス・モーテル (創元ライブラリ)パラダイス・モーテル (創元ライブラリ)
読了日:03月07日 著者:エリック・マコーマック
ブレーン 2012年 03月号 [雑誌]ブレーン 2012年 03月号 [雑誌]
読了日:03月04日 著者:


さくらんぼの性は (白水Uブックス―海外小説の誘惑)さくらんぼの性は (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
『灯台守の話』以来のウィンターソン。なんて素敵な作家なんだろう、と再確認した。ドッグ・ウーマンとジョーダンの物語は、時代や距離、そして現実との境界を実に軽々と越えていく。時に幻想的に、時にグロテスクな描写はあるが、全体を通して一本の滑らかな糸のような構成が垣間見える実に美しい小説だ。。初めと終わりに登場する、時制の存在しない言語・ホピ語への言及がとても印象深い。「現在・過去・未来」という概念を取り払った世界で、僕たちは何を目にするんだろう。
読了日:03月03日 著者:ジャネット・ウィンターソン


読書について 他二篇 (岩波文庫)読書について 他二篇 (岩波文庫)
初っ端から「読書なんてのは、頭の使い方を知らないやつのすることだ」みたいなことが書いてあって、じゃあ、たった今それを読んでる俺はいったいなんなんだろう・・・と暗澹たる気持ちになる。とにかく論調が鋭く、愚鈍な人、というか人生に対して真摯でない人たちに対して情け容赦ない。だから受け入れられない考えや、それはいくらなんでも偏狭すぎやしませんか、という意見もある。それでも、あるいはだからこそ、はっとするほど腑に落ちるカタルシスを得られることもあるという良書。
読了日:03月01日 著者:ショウペンハウエル

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
posted by スプートニク at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 備忘録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

愛される人、書物

「リンゴの木」は私たちがそれに対して何の志向的情動を持たない場合でも、観想的な表象としての同一性にはほとんど変化がない。しかし、「愛される人」は、私たちが「愛される感情」を失ったあとには、もう存在しない。そこにいるのは同じ名前、同じ身分をもつ「見知らぬ人」である。
 私たちの眼は、「さいころ」について、最大限三面しか見ることができない。表象的には「さいころ」は十全的には与えられない。しかし、読み手が変わるごとに、開示する意味を刻々と変えてゆく「書物」の蔵しうるすべての読解可能性を、私たちは「さいころの目の見えない三面」と同じような仕方で「直観」している、と言う事ができるだろうか。あるテクストについて、私の読み以外に、多様な未知の読解可能性があることは予期されているが、それを、私が自分のもの以外の読みのすべての読みの可能性を直観している、というふうに言うことができるだろうか。

内田樹『レヴィナスと愛の現象学』より


レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) [文庫] / 内田 樹 (著); 文藝春秋 (刊)


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